内視鏡
内視鏡検査は、胸部に存在する食道の観察や、
胃や十二指腸、結腸を開腹することなく
直接内腔を観察することが可能な画像診断です。
また、スコープには様々な鉗子を入れることができるチャンネルがあり、
その鉗子によって、生検(バイオプシー)や消化管内異物の摘出が可能です。
【内視鏡症例1】
慢性嘔吐が続くハスキーに行った内視鏡検査です。
胃の粘膜が隆起し、出血と糜爛を認めました。
生検による診断は胃腺癌でした。
【内視鏡症例2】
突然の呼吸困難とのことで来院したチワワです。
胸部X線検査によって食道内にジャーキーを認めました。
内視鏡により食道内から摘出しました。
画面では食道内に存在するジャーキーが認められます。
【内視鏡症例3】
下痢が長期にわたって持続するシーズー犬の結腸の内視鏡検査です。
内視鏡による生検では炎症性腸疾患(IBD)を強く疑う炎症細胞の存在が確認されました。
現在は投薬と食餌療法により良好な維持を保っています。